仕事内容
当社では現在、自律移動機能(AGV)と双腕ロボットアームを搭載したヒューマノイド型ロボットの開発を進めています。本ロボットは、ホテル客室内を自律的に移動し、ベッドメイキングやシーツ・デュベの着脱、マットレスの押し込みなど、客室清掃タスクを自動化することを目的としています。
本ポジションでは、こうしたタスクをAIがより効率的に学習・実行できるよう、ロボティクスとMLOpsの両面から支援・最適化を担っていただきます。
具体的には、ベッドメイキングの各工程を細分化し、それぞれの動作に対して
「AIが効率よく学習するには、ロボットはどのように動くべきか?」
「どの位置にカメラや各種センサーを配置すべきか?」
といった観点から、動作戦略の設計・検証や、ハードウェア構成の改善案の立案・検証を行っていただきます。
また、得られた知見をもとに、テレオペレーションによる教師データの収集手法やオフライン強化学習によるデータ収集を改善し、動作マニュアルの最適化、さらにはハードウェア開発チームへのフィードバックや改善指示までご担当いただきます。
こうした効率的な学習手法やロボット自体の最適化は、学習データの品質・効率を大きく左右し、結果として数億〜数十億円規模の作業コスト削減につながる可能性があります。事業全体に極めて大きなインパクトを与える重要な役割です。
ロボット動作の最適解を導くためには、機械学習・強化学習の知見に加え、ROSや各種センサー、アクチュエータに関するロボティクスへの理解・関心が求められます。
MLOpsとロボティクスの交差点で、リアルな課題に挑戦したい方にとって、非常に挑みがいのある環境です。
■具体的な業務内容
1. 機械学習エンジニアとの連携
ベッドメイキングに代表される複雑タスクを対象に、AI学習に最適なロボットの動作パターンや、ハードウェア(例:カメラ位置・アーム可動域など)の改善案を立案。
2. 動作の実行・検証
設計した動作を実際にロボット上でデータを収集し、物理環境下での実現性や安定性を検証。
3. 継続的な改善サイクルの構築
収集されたデータや学習結果を分析し、成功率を高めるための改善案を再設計。PDCAを高速で回し、タスクの成功率を高める。
4. テレオペレーションマニュアルの作成と最適化
検証を通じて得られた動作知見・ノウハウを体系化し、オペレータが効率よく高品質な教師データを収集できるマニュアルを作成・改善。
必要な経験・スキル
【必須スキル(MUST)】
- Pythonでの開発経験
- 機械学習に関する深い知識と応用経験
【歓迎(WANT)】
- 論文執筆経験
- 再現性の高い実験設計スキル(統計的検証、A/Bテスト設計 など)
- 強化学習に関する知識や経験
- PyTorch / TensorFlow 等を用いたモデル学習・実装経験
- ロボット工学・制御に対する強い興味や学習意欲
- ROS / ROS2 を用いたロボット開発経験
- センサーデータ(カメラ/IMU/トルクセンサーなど)の利用経験
【求める人物像】
- 成功要因と失敗要因から次の検証項目を策定し、実験を主体的に進められる方
- 「成功率を上げるにはどうしたらいいか?」を考え抜ける方
- AI×ロボティクスを通じて、リアルな現場課題に取り組みたい方
- チームと一緒に課題を解決していく姿勢を大切にできる方
募集概要
(フルタイムの場合)
おもてなしロボティクス株式会社について
Vision
□Vision
“逆のスケーラビリティを社会実装する”
人類はこれまで、人口増加とともに大規模化する社会システムを構築してきました。しかし今後、特に先進国を中心に人口減少が確定的となり、少人数でも社会サービスが成り立つ新たな仕組みが求められています。そこで私たちは、ロボティクスとシステムズエンジニアリングを活用し、業界の人材不足を根本から解消することで、少ない人口でも“おもてなし”レベルのサービスが全員に行き渡る世界を実現したいと考えています。
事業内容
私たち”おもてなしロボティクス”は、ロボティクスとシステムズエンジニアリングを用いて、社会課題を「業界構造を変えるレベル」で解決していく集団です。メンバーは、特定業界の専門家・技術者・事業家が集い、“おもてなし”レベルのサービスをロボットで実現することを目指しています。
私たちの目的は、労働生産性の革新を連続的に起こし、継続的に人類に貢献すること。100Bドル以上の規模を持つ産業を1点集中で変革し続けることで、人材不足という社会課題を根本から解決していきます。ロボットを通じて“おもてなし”を提供し、目の前のお客様に幸せを届けることが、私たち自身の幸せでもあるのです。
【主な事業】
ホテル清掃において、ベッドメイキングなどの客室清掃を提供する、ヒューマノイドロボットを開発・提供。
CEO
While studying Computer Science at Waseda University, I worked at Pluszero Inc. (TSE: 5132), an AI solutions provider.
I later founded Homewine, a subscription-based wine school that delivers tasting kits to customers’ homes. By developing a patent-pending wine refilling device in-house, Home Wine became Japan’s most attended wine school within its first year.
In February 2025, leveraging my experience in hardware development, I founded Omotenashi Robotics Inc. to tackle labor shortages in developed countries. Our mission is to automate hotel room cleaning and provide more comfortable and welcoming stays for travelers around the world.
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早稲田大学 基幹理工学部 在学中、AIベンダーである株式会社Pluszero(5132)で勤務。その後、在学中に自宅に届くワインスクール「ホームワイン」を創業。特許申請中のワインの詰め替え機械を自社開発し、創業1年目から顧客動員数日本一のワインスクールとなる。2025年2月に、機械開発の知見を活かして先進国の人口不足を解決するため「おもてなしロボティクス株式会社」を創業。ホテル客室の清掃を自動化することで、より多くの観光客に快適な宿泊体験を提供することを目指している。
メンバー
Kiyo Nishiyama / 西山貴代
With over 20 years of experience in the hospitality industry, including 14 years in guest room cleaning and managerial roles across more than 20 hotels, I have dedicated my career to improving operations and developing talent.
I have trained over 800 staff members, focusing on workflow efficiency and better working environments.
Currently, I serve as Chief Product Officer (CPO), leading efforts to enhance the quality and reliability of cleaning robots.
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20以上のホテルで、客室清掃およびマネージャー業務に14年間従事。
その後は業務改善と人材育成に注力し、業界歴は20年以上にわたる。
これまでに800名以上のスタッフを育成し、清掃現場の効率化や労働環境の改善にも尽力。
現在はCPO(Chief Product Officer)として、清掃ロボットの品質向上に取り組んでいる。
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