仕事内容
弊社は、国立研究開発法人である量子科学技術研究開発機構(QST)発のスタートアップで、マイクロ波とアルカリ処理を組み合わせによる低温精製技術のスケールアップを進めており、今回のポジションでは以下の業務を担っていただく予定です。
【業務内容】
・ベリリウムパイロットプラントの運営管理及びマネジメント業務。具体的には新工場の立ち上げ、オペレーション構築、採用・組織マネジメントになります。
・稼働開始後は運転管理、生産管理、コスト管理業務、製造工程における不具合対応も予定しております。
【なにをやっているのか】
当社は、低温精製技術を利用した自社工場を建設し、2026年頃からのベリリウム及びベリリウム化合物の製造・販売を目指しています。
ベリリウムというと聞きなれないかもしれませんが、熱に強い、硬い、軽い、という性質を有しており、核融合以外でも現在、航空宇宙や医療領域の鏡材、電子機器などで利用されております。
当社技術により、現状より圧倒的に低コストでの提供が可能になるため、既存用途でのマーケットも拡大することを見込んでおります。
当社は設立してすぐながら、東大IPCが実施する国内最大規模を誇る複数大学共催の起業支援プログラム「1stRound」の第9回支援先に選ばれた他、文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR フェーズ3)核融合分野(事業テーマ:核融合原型炉等に向けた核融合技術群の実証)として20億円の助成金に採択されました。
また、2024年3月にジェネシア・ベンチャーズ(リード投資家)、JGC MIRAI Innovation Fund(日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)、三井住友海上キャピタル株式会社の3社から合計2.5億円となる初の外部資金調達を実施し、直近では2025年7月にSpiral Capital株式会社(リード投資家)、大平洋金属株式会社、株式会社ジェネシア・ベンチャーズの3社から合計18.3億円の資金調達を完了しました。
これらの資金を活用しながら、ベリリウム精製のためのパイロットプラントの設計・建設を進めており、立ち上げができる人材を募集しております。
【なぜやるのか】
世界各地で開発が進められている核融合発電の運転には、中性子増倍材であるベリリウム(Be)が大量に必要になります。
核融合反応は、プラズマ内で重水素とトリチウムを超高速で衝突させることによって生じるところ、トリチウムは天然でほとんど存在しないため、ブランケット内でトリチウムを自己生産する必要があります。そのため、中性子増倍材として、中性子を2個に倍増させるベリリウムが必要になります。
もっとも、現状の生産量では圧倒的に不足しており、価格も高価であるため、核融合発電を普及させていく上でベリリウムがボトルネックになることが予想されております。
他方、弊社の低温精製技術は塩基とマイクロ波の組み合わせにより従来は2000度必要であったベリリウムを300度の低温で精製することができ、圧倒的な低コストで精製を実現することができます。
この技術を用いて、ベリリウム問題を解決するためにプロジェクトを推進しております。
【アピールポイント】
・日揮から出資を受けたスタートアップで、注目されている核融合分野における新型のプラント設計ができます。
・核融合の社会実装に貢献することができます。
・スタートアップならではのスピードで、柔軟な働き方ができます。
・国研であるQST発のスタートアップで、最先端の研究者と一緒に技術開発ができます。
必要な経験・スキル
【必須(MUST)】
・青森勤務可能
・フルタイム勤務可能
・理工系(化学・物質、金属領域)の大学卒、又は高専卒以上
・プラント設計・建設(EPC)のプロジェクトマネジメント業務経験
・5 人以上のマネジメント経験
【歓迎(WANT)】
・バッチ式での化学品・医薬品・電子材料系プラントのプロセス設計経験
・電気軽装関連のプラント設計経験
・化学メーカーにおける生産技術業務経験
募集概要
(フルタイムの場合)
株式会社MiRESSOについて
Vision
■ベリリウムの安定供給により、フュージョンエネルギーの社会実装に貢献する
私たちMiRESSOは、ベリリウム(Be)を安定的に供給することで、次世代のエネルギー源として期待されている「核融合」の社会実装に貢献することを目指す企業です。
代表の中道らが国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)で研究開発した低温精製技術を基に、次世代のエネルギーを支えるプロジェクトを進めています。
事業内容
株式会社MiRESSO(ミレッソ)は、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)の認定を受けた核融合スタートアップです。
世界各地で開発が進められているフュージョンエネルギー(核融合)発電の運転には、中性子増倍材であるベリリウム(Be)が大量に必要になります。しかし、現状の生産量では圧倒的に不足しており、価格も高価であるため、核融合発電を普及させていく上でベリリウムがボトルネックになることが予想されております。
当社の中道勝らが発明した革新的な低温精製技術では、従来は精製に高温処理が必要だった鉱物資源を、圧倒的な低コスト、かつ省エネルギーで精製することができます。 当社はこの技術により、ベリリウムを安定かつ低価で供給することで、フュージョンエネルギーの社会実装に貢献することを目指しています。
【事業内容】
■ベリリウム製造販売事業
当社の低温精製技術を利用した自社工場を建設し、2027年頃からのベリリウム及びベリリウム化合物の製造・販売を目指しています。
ベリリウムは、熱に強い、硬い、軽い、という性質を有しており、核融合以外でも現在、航空宇宙や医療領域の鏡材、電子機器などで利用されております。
当社技術により、現状より圧倒的に低コストでの提供が可能になるため、既存用途でのマーケットも拡大することを見込んでおります。
■技術プラットフォーム事業
当社の低温精製技術を利用し、ベリリウム以外の鉱物資源・素材の精製・リサイクルに関する共同開発、コンサルティング、当社技術のライセンスを予定しております。
当社技術は高温熱処理が必要な素材に利用可能なため、例えばレアアースやリチウム、セラミックといった素材にも応用可能です。
フィージビリティ検証の依頼も承っておりますので、気軽にお問い合わせください。
【活動実績】
・弊社は国研であるQSTの認定スタートアップに採択され、QSTの施設を利用して研究開発を行っています。
・東大 IPC が実施する国内最大規模を誇る複数大学共催の起業支援プログラム「1stRound」の第9回支援先に採択
・文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR フェーズ3)核融合分野(事業テーマ:核融合原型炉等に向けた核融合技術群の実証)として20億円の助成金に採択
・2024 年3 月にジェネシア・ベンチャーズ(リード投資家)、JGC MIRAI InnovationFund(日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)、三井住友海上キャピタル株式会社の3社から合計2.5億円となる初の外部資金調達を実施
・2025年8月にシリーズAラウンドの1stクローズにおいて、Spiral Capital株式会社(リード投資家)、大平洋金属株式会社、既存投資家の株式会社ジェネシア・ベンチャーズの3社から合計18.3億円の資金調達を実施
代表取締役社長
中道 勝
近畿大学理工学部原子炉工学科卒業後、日本原子力研究所(現 日本原子力研究開発機構を経て量子科学技術研究開発機構QST)に入所し、核融合ブランケット工学、照射・計装技術を専門に研究。元QSTの量子エネルギー部門増殖機能材料開発グループリーダー。 東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。 QSTでの研究を活かし、核融合を社会実装させるため、2023年5月に当社設立。
メンバー
中野 優
茨城大学大学院理工学研究科博士前期課程修了後、(株)化研に入社。2013年より中道CEOの下、核融合ブランケット材料であるベリリウムの研究開発に従事。現在は、QST増殖機能材料開発グループに所属。東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。2023年5月に当社設立。
西原 隆雅
東京大学法学部卒業後、弁護士資格を取得し、西村あさひ法律事務所に入所。スタートアップ支援、M&A等の企業法務に従事。その後、経営コンサルティング、自身での起業等を経て2023年5月から当社に参画。
今井 智章
立命館大学経済学部国際経済学科卒業後、伊藤忠商事に入社。入社から一貫してエネルギー商材に携わり、LNG、LPG、原油等の調達、販売、投資、事業管理業務等に従事。2024年5月から当社に参画。
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