仕事内容
弊社は、国立研究開発法人である量子科学技術研究開発機構(QST)発のスタートアップで、マイクロ波とアルカリ処理を組み合わせによる低温精製技術のスケールアップを進めております。
大きく2つの事業に取り組んでいます。
①ベリリウムの製造販売事業
世界各地で開発が進められている核融合の社会実装のためには、中性子増倍材であるベリリウムが大量に必要になります。
従来はベリリウムの精製に2000度必要であり、世界生産量も年300トンと限定的でしたが、弊社の低温精製技術では300度の低温で精製することができ、圧倒的な低コストで精製を実現することができます。
弊社は、この技術を用いて核融合炉での需要を見据えて2030年に100トン生産(世界生産量の3分の1)のスケールアップを目指しており、現在、青森県某所にて、1トン規模でのパイロットプラントの設計・整備を進行中です。
ベリリウムの製造工程において、溶解後の析出工程については並行して実証を進めております。
②技術プラットフォーム事業
低温精製技術はベリリウム以外にも適用可能であるため、高温熱処理が必要な素材(レアアースなど)の製造・リサイクルに活かしていく想定です。
各素材ごとに析出工程は異なるため、析出工程を実証していく必要があります。
【業務内容】
ベリリウム及びベリリウム以外に関して、鉱石からの金属析出処理の技術開発
・溶解、化学精錬、化学処理、析出精錬などの化学・精錬プロセスの研究開発・技術実証
・各種分析評価業務(ICP-AES, ICP-MS, XRD, 滴定装置関連等)
・プラント実証プロセスにおける効率化
必要な経験・スキル
【必須(MUST)】
・青森勤務可能
・フルタイム勤務可能
・理工系(化学・物質、金属、工業領域)の専門や短大卒、大学卒以上、高専可
【歓迎(WANT)】
・金属精錬の経験、研究実績がある方
・ICP-AES, ICP-MS, XRD, 滴定装置関連等の使用経験
募集概要
(フルタイムの場合)
株式会社MiRESSOについて
Vision
■ベリリウムの安定供給により、フュージョンエネルギーの社会実装に貢献する
私たちMiRESSOは、ベリリウム(Be)を安定的に供給することで、次世代のエネルギー源として期待されている「核融合」の社会実装に貢献することを目指す企業です。
代表の中道らが国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)で研究開発した低温精製技術を基に、次世代のエネルギーを支えるプロジェクトを進めています。
事業内容
株式会社MiRESSO(ミレッソ)は、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)の認定を受けた核融合スタートアップです。
世界各地で開発が進められているフュージョンエネルギー(核融合)発電の運転には、中性子増倍材であるベリリウム(Be)が大量に必要になります。しかし、現状の生産量では圧倒的に不足しており、価格も高価であるため、核融合発電を普及させていく上でベリリウムがボトルネックになることが予想されております。
当社の中道勝らが発明した革新的な低温精製技術では、従来は精製に高温処理が必要だった鉱物資源を、圧倒的な低コスト、かつ省エネルギーで精製することができます。 当社はこの技術により、ベリリウムを安定かつ低価で供給することで、フュージョンエネルギーの社会実装に貢献することを目指しています。
【事業内容】
■ベリリウム製造販売事業
当社の低温精製技術を利用した自社工場を建設し、2027年頃からのベリリウム及びベリリウム化合物の製造・販売を目指しています。
ベリリウムは、熱に強い、硬い、軽い、という性質を有しており、核融合以外でも現在、航空宇宙や医療領域の鏡材、電子機器などで利用されております。
当社技術により、現状より圧倒的に低コストでの提供が可能になるため、既存用途でのマーケットも拡大することを見込んでおります。
■技術プラットフォーム事業
当社の低温精製技術を利用し、ベリリウム以外の鉱物資源・素材の精製・リサイクルに関する共同開発、コンサルティング、当社技術のライセンスを予定しております。
当社技術は高温熱処理が必要な素材に利用可能なため、例えばレアアースやリチウム、セラミックといった素材にも応用可能です。
フィージビリティ検証の依頼も承っておりますので、気軽にお問い合わせください。
【活動実績】
・弊社は国研であるQSTの認定スタートアップに採択され、QSTの施設を利用して研究開発を行っています。
・東大 IPC が実施する国内最大規模を誇る複数大学共催の起業支援プログラム「1stRound」の第9回支援先に採択
・文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR フェーズ3)核融合分野(事業テーマ:核融合原型炉等に向けた核融合技術群の実証)として20億円の助成金に採択
・2024 年3 月にジェネシア・ベンチャーズ(リード投資家)、JGC MIRAI InnovationFund(日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)、三井住友海上キャピタル株式会社の3社から合計2.5億円となる初の外部資金調達を実施
・2025年8月にシリーズAラウンドの1stクローズにおいて、Spiral Capital株式会社(リード投資家)、大平洋金属株式会社、既存投資家の株式会社ジェネシア・ベンチャーズの3社から合計18.3億円の資金調達を実施
代表取締役社長
中道 勝
近畿大学理工学部原子炉工学科卒業後、日本原子力研究所(現 日本原子力研究開発機構を経て量子科学技術研究開発機構QST)に入所し、核融合ブランケット工学、照射・計装技術を専門に研究。元QSTの量子エネルギー部門増殖機能材料開発グループリーダー。 東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。 QSTでの研究を活かし、核融合を社会実装させるため、2023年5月に当社設立。
メンバー
中野 優
茨城大学大学院理工学研究科博士前期課程修了後、(株)化研に入社。2013年より中道CEOの下、核融合ブランケット材料であるベリリウムの研究開発に従事。現在は、QST増殖機能材料開発グループに所属。東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。2023年5月に当社設立。
西原 隆雅
東京大学法学部卒業後、弁護士資格を取得し、西村あさひ法律事務所に入所。スタートアップ支援、M&A等の企業法務に従事。その後、経営コンサルティング、自身での起業等を経て2023年5月から当社に参画。
今井 智章
立命館大学経済学部国際経済学科卒業後、伊藤忠商事に入社。入社から一貫してエネルギー商材に携わり、LNG、LPG、原油等の調達、販売、投資、事業管理業務等に従事。2024年5月から当社に参画。
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